●KYOTO STATE GUEST HOUSE
August 8, 2010 03:11 PM
京都迎賓館の特別観覧に行ってきました。日建設計による和風平屋の迎賓館。2005年竣工。国賓をもてなす間が池を中心に雁行しながら並ぶ。
建物の性質上、大半の部屋が土足利用で、部屋の気積も天井高も大きい。こういうサイズの和風はとても危険だと思う。特に内装は、和風を感じさせるスケール感からズレて、嘘っぽいと感じる和風に陥りやすい。
通常、このような繊細なマテリアルが通用しない和風は、粗めのマテリアルを用いて面的に抽象化した内装が模範解答であると思われる。
そこは日建設計。グッと我慢して、真壁の正統表現で勝負したのは勇気がいったに違いない。
一点気になったのが、ゲート→エントランスの石畳。演出がまったくなく、無味乾燥の駐車場とスロープにしか見えなくて、これでほんとにいいのかと思った。